6 《 白内障シリーズ 第6回 》
白内障の費用は?
手術代・保険・高額療養費までわかりやすく解説!
「白内障の手術って、いくらかかるの?」
患者さんから一番多い質問の一つです。
「何十万円もするの?」
「保険は使える?」
「両目は一緒に手術した方がいいの?」
費用がわからないと、不安になってしまいますよね。
この記事では、眼科ナースとしてよく聞かれる質問をもとに、できるだけわかりやすく解説します。
白内障手術は健康保険が使えますか?
白内障手術は病気の治療なので、健康保険が適用されます。
自己負担割合によって支払う金額が変わります。
- 1割負担
- 2割負担
- 3割負担
現在の保険証やマイナ保険証の負担割合で決まります。
単焦点レンズの場合の費用
多くの方が選ぶのが単焦点眼内レンズです。
病院によって多少違いますが、
片眼あたりの目安
- 1割負担:約15,000円前後
- 2割負担:約30,000円前後
- 3割負担:約45,000〜60,000円前後
※検査代・診察代・薬代は別になります。
「思っていたより安かった」という方も少なくありません。
多焦点レンズは追加費用がかかります
「眼鏡をできるだけ使いたくない」
そんな方が選ぶことがあるのが多焦点眼内レンズです。
手術自体は保険診療ですが、多焦点レンズには追加費用(選定療養)が必要になります。
追加費用はレンズの種類によって異なり、
数万円〜30万円以上になることもあります。
見え方にも特徴があるため、
「高いレンズ=誰にでもおすすめ」
というわけではありません。
ライフスタイルに合わせて医師と相談することが大切です。
高額療養費制度って何?
医療費が高額になったときには、
高額療養費制度が利用できる場合があります。
簡単に言うと、
1か月に支払う医療費が一定額を超えた場合、あとから払い戻される制度です。
対象になるかどうかは、
- 年齢
- 所得
- 保険の種類
によって変わります。
詳しくは加入している健康保険へ確認してみましょう。
両目の手術は同じ月がおすすめな場合もあります。
両目とも白内障が進んでいる方は、
同じ月に両眼手術を受けた方がお得になることがあります。
理由は、高額療養費制度は1か月ごとに計算されるからです。
例えば、
- 右目:7月
- 左目:7月
なら、同じ月の医療費として計算されます。
一方、
- 右目:7月
- 左目:8月
になると、別々に計算されるため、自己負担額が増えるケースがあります。
特に高額療養費制度を利用する可能性がある方は、手術日程を決める前に病院へ相談すると安心です。
75歳以上の方はさらに確認を!
75歳以上で後期高齢者医療制度を利用している方も、
同じ月に両眼手術を受けた方が負担を抑えられることがあります。
もちろん体調や目の状態が優先ですが、
日程を決める前に受付や医療相談窓口で確認しておくと安心です。
民間の医療保険がおりることもあります。
加入している医療保険によっては、
白内障手術で給付金を受け取れる場合があります。
最近は対象外の商品もあるため、
事前に保険会社へ確認しておきましょう!!
また、診断書が必要になる場合もありますので、そちらも合わせて確認しておくことをおすすめします。
眼科ナースからひとこと
「費用が心配だから、まだ見えているし手術は先でいいかな…」
そう考える方も多くいます。ですが、不自由なのに我慢するメリットはありません。手術をするタイミングには個人差がありますが、今の自分にとってベストなタイミングをみつけること。不安があれば、医師と相談したり、検査をするだけでも大丈夫です。そのなかで、手術を検討することになったら通院の目安を事前に聞いて計画することができます。
白内障が進行しすぎると、
- 手術の難易度が上がる
- 手術時間が長くなる
- 合併症のリスクが高くなる
こともあります。
費用だけで判断するのではなく、
**「生活で困っているか」「安全に手術できる時期か」**も大切なポイントです。
まとめ
白内障手術は健康保険が使えるため、多くの方が思っているより負担は少なく済みます。
さらに、高額療養費制度や医療保険を利用できる場合もあります。
両目の手術を予定している方は、手術のタイミングによって自己負担額が変わることもあるため、事前に病院へ相談しておくことがおすすめです。
費用だけで手術を先延ばしにせず、納得したうえで治療を受けられるよう準備していきましょう。
次回予告
白内障シリーズ 第7回
「単焦点レンズと多焦点レンズの違い」を眼科ナースしーさんたがわかりやすく解説します。

