2 《 白内障シリーズ 第2回 》
「最近なんとなく見えづらい」「メガネを変えてもスッキリしない」そんな症状、実は白内障の始まりかもしれません。今回は見逃しやすい白内障の初期症状5選について説明します。
①物がかすんで見える
こんな症状ありませんか?
- テレビの字幕が読みにくい
- 新聞の文字がぼやける
- なんとなく視界が白っぽい
目をこすってもスッキリしない。白内障では目の中のレンズ(水晶体)が濁るため視界全体がかすんで見えることがあります。「最近なんだか見ずらいな」[靄がかかったように見える]と感じたら、白内障のサインかもしれません。
②まぶしく感じる!
特にこんな時に気づきます
- 晴れた日の外出
- 夜の対向車のライト
- LED照明の下
- スーパーやコンビニの明るい店内
白内障になると光が乱反射するため、以前よりもまぶしさを感じやすくなり。「最近ライトがやけにまぶしい」そんな症状も見逃せない症状の一つです。
③夜の運転が怖くなる!
患者さんからよく聞く症状
- 対向車のライトで前が見えにくい
- 雨の日の夜が特に怖い
- 標識が見えづらい
- 運転後に目が疲れる
昼間は問題がなくても、夜になると見えづらさが強くなることがあります。夜間運転に不安を感じ始めたら、白内障が原因のこともあります。
④メガネを作り直しても見えない!
「度数が合わない」と思っていませんか?
見えづらくなると、「メガネが古くなったのかな?」[歳だから仕方ない」と思う方が多いです。メガネを作り直したのに十分な改善が見られない。何度もメガネを作り直しているのにいっこうに見づらさが変わらない。このような場合は、見ずらい原因の一つが白内障であることもあります。
⑤片目ずつ進行することもある
意外と気づきにくい症状
白内障は左右同時に進行するとは限りません。
- 右目だけ見えにくい
- 左右で見え方が違う
- 片目を隠すと見えにくい
こんな症状がでることもあります。
人の目は2つあり、左右それぞれ反対の目の見え方も補っているため、かなり進行するまで気が付かないケースも少なくありません。ですので、たまに片目ずつ見比べてみることをおすすめします。
【こんな症状があれば眼科へ】
- かすみが続く
- まぶしさが気になる
- 夜の運転が不安
- メガネを変えても見えない
- 左右の見え方が違う
白内障はゆっくりすすむ病気ですが、早めに状態を知っておくことが大切です。
次回は
「白内障は目薬で治るの?」
について解説します。
眼科ナースからのひとこと
私は20年以上眼科で働いていますが、皆さんからよく聞く言葉は...
「年齢のせいだと思っていました」という言葉です。歳をとらない人はいません。誰でも平等に歳はとります。ただ、その過程には個人差があり同じ年齢でも進行度合いに差はあります。そしてさらに、左右の進行も同じではないこと。特に片目だけ進行している場合は、自覚症状が少ないので気づきにくいこともあります。ある患者さんは、眼科受診したときは、一方の目は1.0見えていましたが、反対の目は0.3しか見えていませんでした。ほとんど自覚症状はなく、人間ドックで指摘されてはじめて気が付きびっくりして眼科受診したそうです。このようなことは、実は珍しことではありません。目も体の一部です。日ごろから人間ドックなどで体や目の変化を確認し、変化がでたら、定期検査をすることをおすすめします。すぐに治療が必要でない場合も定期検査を受けることで重症化するリスクを減らすことができます。
少しでも気になる症状があれば早めに眼科受診して、日ごろから”見える”を意識する習慣を取り入れてみてください。

