白内障は目薬で治るの?知っておきたい本当の治療法!

白内障

3 《 白内障シリーズ 第3回 》

白内障と診断されると、多くの方がこう聞かれます。

「目薬で治りませんか?」
「手術はできれば避けたいです。」

眼科ナースとして20年以上働いてきましたが、この質問は本当によく受けます。

今回は、白内障の目薬の役割と、現在の治療についてわかりやすくお伝えします。

白内障は目薬で治るの?

結論からお伝えすると、

現在、白内障を治す目薬はありません。

白内障は、目の中にある「水晶体」というレンズが濁る病気です。

一度濁ってしまった水晶体を、目薬で元の透明な状態に戻すことはできません。

では、なぜ目薬を使うの?

ここで疑問に思う方もいるでしょう。

「治らないなら、目薬をする意味はあるの?」

現在処方されている白内障の目薬は、進行を遅らせることを目的として使われています。

ただし、その効果には個人差があり、目薬を続けていても加齢によって白内障が進行し、手術が必要になる方も少なくありません。

患者さんから一番多い言葉

診察室で本当によく聞くのが、

「毎日ちゃんと目薬をさしてきたんだけど、やっぱり手術なんだね。」

という言葉です。

この一言には、

「できれば手術はしたくなかった。」
「目薬で何とか今のままでいたかった。」

そんな患者さんの気持ちが詰まっているように感じます。

毎日欠かさず点眼を続けてきたからこそ、手術と聞いてがっかりされる方は少なくありません。

昔と今では手術の考え方が変わっています

以前は、

「見えなくなるまで我慢しましょう。」

と言われることもありました。

しかし現在は、手術の安全性が高まり、

  • 運転がしづらい
  • テレビの字幕が見えにくい
  • 趣味が楽しめない
  • 仕事に支障がある

など、日常生活で困るようになったタイミングで手術を検討する考え方が一般的になっています。

「限界まで我慢する」ことが、必ずしも良いとは限りません。

白内障を治す方法は?

現在、白内障を根本的に治療できる方法は手術だけです。

濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを入れることで、視界の改善が期待できます。

手術と聞くと不安に感じる方も多いですが、現在では日帰りで行われることも多く、多くの患者さんが治療を受けています。

まとめ

✔ 白内障を治す目薬はありません。

✔ 目薬は進行を遅らせる目的で処方されます。

✔ 目薬を続けても、手術が必要になる方は少なくありません。

✔ 手術を受ける時期は、生活で困り始めたタイミングが一つの目安です。

次回予告

第4回は「白内障手術って痛い?手術当日の流れを眼科ナースが解説」です。

手術前に多くの患者さんが不安に思う「痛み」「麻酔」「手術中の見え方」について、現場でよく受ける質問も交えながらわかりやすく解説します。

眼科ナースからひとこと

「『手術は怖いから、できるだけ先延ばしにしたい』というお気持ちはとてもよくわかります。でも、見えにくさを我慢し続けることで、転倒や交通事故など生活に影響が出ることもあります。

今は昔とちがい、手術を我慢する必要はありません。医療の進歩により手術の安全性が高まりました。それぞれの症状の程度にもよりますが、手術時間の短縮、痛みや患者さんの負担も最小限に抑えることができるようになっていることが多いです。

見えることは当たり前ではありません。ご自身の”見える”を守るためにも一歩踏み出してみる勇気も大切なことだと私は思います。

一方で、ご自身ではまったく気がつかなかったということもあります。

40代、50代からは”見える”を意識した生活を心掛けてみてください。そして60代からは意識的に人間ドックや眼科での定期検査をして頂くことをおすすめします。

『まだ大丈夫かな?』と迷ったり、不安な思いがあるときは、一人で悩まず眼科で相談してみてくださいね‼

 

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