はじめに
眼科ナースしーさんた|目のお悩み相談室
現役の眼科ナースとして20年以上の経験をもとに、目の病気や不調、検査や手術について、できるだけ
わかりやすく解説しています。
この白内障シリーズでは、白内障に関して症状から検査・手術・手術後までを順番に解説しています。
また、外来や診察室で患者さんからよく聞かれる疑問や不安な思いなどにつても。説明しています。


この質問は、眼科の外来でよく聞かれる質問のひとつです。
白内障は年齢とともに進行することが多い病気ですが、診断されたからと言ってすぐに手術が必要にな
るわけではありません。
今回は、白内障の手術を検討するタイミングについて眼科ナースの視点からわかりやすくお伝えします。
白内障とは?

原因
白内障とは、目の中にある「水晶体」が濁る病気です。年齢とともに少しずつ濁りはすすみます。加齢による白内障が最も多く、80代を超えるとほとんどの人に現れる体の自然な変化のひとつです。ただ、早い人は40代から始まる人もいます。白内障の原因は加齢によるもの以外にも、紫外線、糖尿病、アトピー性皮膚炎の影響、遺伝性、目のけが、ステロイドの治療によるものなど実は多くあます。かすみ目やまぶしさ、物が二重に見えるといった代表的な症状がある場合は放置せずに眼科に受診することをおすすめします。
水晶体の役割
水晶体はカメラで例えるならレンズの役割をしています。遠くを見るときは水晶体はうすくなり、近くを見るときは厚くなります。厚みを調節することで水晶体は、目に入ってきた外からの光を曲げて、目の奥にある網膜にきれいな像を映すことができるのです。この機能を良く理解しておくことが白内障手術を考えるうえで実はとても重要となります。
水晶体は完全に透明な組織であり角膜とともに目でモノを見るためには欠かせない組織です。この組織が濁ってしまうと目薬や内服薬などでは治すことはできません。
こんな症状はありませんか?
- まぶしさを強く感じる
- ぼやける
- ものが二重に見える
- 全体的に黄色っぽく見える
- 夜の運転に不安を感じる
- メガネを作り替えても見えにくい
- テレビの字幕が読みにくい
手術を考えるタイミング

白内障の手術時期は、ご自身が今、見え方に不自由を感じているかどうかが目安となります。
例えば…
- 仕事に支障がでる
- 日常生活でも見えにくいことで不便を感じる
- 趣味を楽しめなくなった
- 人の顔がわかりずらい
「見え方によって日常生活に困っているかどうか」です。我慢しすぎる必要はありません。「まだ見えているから大丈夫だろう」「もっと悪くなってからでいい」と考える人も少なくありません。白内障が進行すると水晶体は硬くなり、手術の難易度が上がる可能性があります。また、すすみすぎると緑内障の発作のリスクがある場合や目の奥にある網膜の病気の治療が困難になることもあります。
見づらい状態が続くことで安全性を確保することができず、転倒や交通事故のリスクも高くなります。
白内障の手術は日常生活に不便を感じ始めたら考える時期かもしれません。
運転免許更新がひとつの目安になることもあります!!
- 眼科で患者さんからよく、「免許の更新が近いのですが、大丈夫でしょうか?」 という相談を受けます。免許には視力の基準があります。免許更新が近い方や夜間運転に不安がある方は、早めに眼科で相談しましょう。
まだ手術を急がなくてもよい人
- 日常生活で特に困っていない(テレビを見る事や家事など)
- 運転や読書に支障がない
- メガネやコンタクトで生活できている
- 定期的に眼科を受診している
